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日食なつこ



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日食なつこ

泡沫の箱庭

Lyricist:日食なつこ
Composer:日食なつこ

夢から醒めるその刹那に 懐かしい人の匂いを嗅いだ
長らく焦がれたその影は まっすぐにこちらを向いていた

何も言わぬのは戒めか それとも言葉じゃ足りぬからか
答える術のない私は されるがままに手を引かれた

薄墨の空 やや雲走れば あられ地や

泡沫の箱庭 醒めるだなんて思いもせずに
貴方の手の温もりの その奇跡をただただ思い知る
ねぇ現もこうであったのなら
触れたこともない腕の中に閉じ込められて箱庭
嗚呼 あかねさす

徒然歩く長い廊下に 名前も知らない花が咲く
しおれてほどけたその蔓は あてどないふたりによく似てる
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朧に霞んでゆく 透けるスカート 終わりのチャイム
ただひとつ残りていと恋しきは あられ地や

泡沫の箱庭 何年ももう過ぎた今頃に
貴方またあの日の姿で 奇跡をもたらし戸惑わす
ねぇ現もこうであったのなら こんな世界歌などいらない
全て揃った箱庭 もう出られない

泡沫の箱庭 醒めるだなんて思いもせずに
貴方の手の温もりの その奇跡をただただ思い知る
ねぇ現もこうであってくれよ
触れたこともない腕の中に閉じ込められて箱庭
嗚呼 あかねさす

それは黄昏じゃない、暁 あとは取り残されたあたしひとり